2012年7月15日日曜日

水の造形

鬼の舌震は奥出雲町にある渓谷で1927年(昭和2年)に国の名勝及び天然記念物に指定
されています。正式名称は鬼舌震(おにのしたぶる)。由来は出雲風土記で阿伊の里に住む
玉日女命を恋い慕った和仁(さめ)が日本海より通って来るのを嫌った姫が、川を大岩でせき
止めてしまい、拒まれた和仁は一層、姫を恋い慕った事から「和仁のしたぶる」、これが転訛
して鬼の舌震(したぶるは慕うの意)になったと伝えられています。とてつもなく長い時間をか
けて水が造り出した岩の造形は、雨に濡れて鈍く輝き、悠久の美しさを見せています。

ニコンD700 24-120mm f11 オート ISO800

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