2013年7月31日水曜日

岩屋寺はその名の通り、来待石の岩山を加工して形作られています。
穿たれた三つの部屋には、それぞれ羅漢様が安置されています。奥に
小さな滝が在り、湿度が高いために木の根と蔓が岩肌の至る所で繁茂
して異様な風景を造り上げています。

ニコンD800 24-120mm f4 オート ISO1600

2013年7月30日火曜日

岩屋寺の岩肌に刻まれた巨大な顔の様な模様、岩屋寺は空海の開基と
伝えられています。裏山の旧本堂跡の岩窟には薬師堂が在り、本尊の薬
師三尊像は行基の作と云われています。この顔は岩窟の岩肌に刻まれて
いて、旧本堂を守っているかのようです。

ニコンD800 24-120mm f4 オート ISO1600

2013年7月29日月曜日

波紋

山の上の小さな溜池、何故か一尾だけの黄金鯉、風を受けて次々に寄せる波模様の中を
悠然と泳いでいます。忘れ去られた様な人里離れた山の中の小さな池です。この鯉は何を
糧としているのでしょうか、そんな私の疑問など意に介さぬように優雅に泳いでいました。


コンタックスN1 180mm f8 オート フジクロームベルビア

2013年7月28日日曜日

沼の原湿原

高層湿原としては尾瀬沼より広いのです。全てにおいてスケールの大きな大雪ですから、
当然の事としてあまり話題にはならないのです。大雪の山旅の入り口の一つとして、百名
山の一峰「トムラウシ」の映り込みを横目に、通り過ぎてしまう人もあります。通り過ぎるに
は惜しいところで、晴れても良いが、特に霧が立ち込めると幽玄の世界が出現します。

マミヤ645 80mm f11 オート フジクロームベルビア


2013年7月27日土曜日

見上げる瞳は何を求めているのでしょうか、思わず抱き上げたくなってしまいます。犬好きでな
くともこの瞳に見つめられると脱帽です。


コンタックスN1 24-85mm f5.6 フジクロームベルビア

2013年7月26日金曜日

苔むす流れ

小さな岩の一つ一つに苔が付いた小さな渓流です。こんな場所を撮影する時はとても気を使い
ます。岩の上に乗ると苔が傷ついてしまいますので、すべり止めのフェルト底の長靴で水の中
を移動するのです。山の中に入るとこのような場所は沢山あります。そっとしておきたい癒しの
場所です。

コンタックスN1 24-85mm f16 オート フジクロームベルビア

2013年7月25日木曜日

どこまでも澄み渡る遠浅の海は、見ているだけでもとても気持ちの良いものです。山好きな私で
も煌めく波をそのまま映した白い砂が拡がる光景には魅せられてしまいます。


コンタックスN1 24-85mm f16 オート フジクロームベルビア

2013年7月24日水曜日

花の上で

昨日の続きです、のそのそと歩いていたシュレーゲルアオガエル君。やっと落ち着いて安心
したのか、のほほんとしてなんだか眠そうでです。ニホンアマガエルとシュレーゲルアオガエ
ルとの区別で最も判りやすいのが、鼻の穴の先の長さです。鼻の穴の先がすとんと切ったよ
うに短いのがニホンアマガエルです。鼓膜から口に掛けての黒いラインもニホンアマガエルの
特徴です。

ニコンD800 マイクロ105mm2倍テレコン 開放 オート ISO400

2013年7月23日火曜日

アオガエル

一週間前の横田での出合いです。奥で光るのは池の水面、前日の雨で湿気を帯びた地面のお陰で
カエル君が出て来てくれました。正式名称はシュレーゲルアオガエル。紫陽花の花の上でゴソゴソと
ゆっくり歩いて、その内にポジションが決まったのか、のんびり顔になりました。

ニコンD800 24-120mm f4 オート ISO400

2013年7月22日月曜日

裏見の滝 水のカーテン

暑い日が続くと滝の裏側に入れる龍頭ケ滝を思い出します。流量がそれほど
多くはないので、流れ落ちる水の向こうが透けて見えるのです。水のカーテン
を通してみる風景は幻想的で、昔はこの地で修行した僧や行者がいたのでは
ないかと思います。

ニコンF6 24-120mm f11 オート フジクロームベルビア 


2013年7月21日日曜日

吾妻山の睡蓮

こちらの方は耐寒性睡蓮の園芸種で花もヒツジグサより大きく、茎を水面より高く伸ばして花を咲
かせています。日本で自生している睡蓮はヒツジグサだけですので、この睡蓮も種を鳥が運んだ
か、人の手で植えられたものと考えられます。それでも、山深い吾妻山高原の暗い池に点々と浮
かび上がる白い花は、池の風景に潤いを与えてくれます。

ニコンD800 24-120mm f11 オート ISO400

2013年7月20日土曜日

吾妻山高原

この日の吾妻山高原は、爽やかな風が吹き抜けていました。空には所々に秋を想わせる鱗雲が
夏の暑さを和らげるように拡がっています。濃い緑を映した池は、周りの音を吸収してしまう様な
深い色を湛えて静まり返っています。


ニコンD800 24-120mm f11 オート ISO100

2013年7月19日金曜日

アキアカネ

イブキトラノオの群落で憩うアキアカネです。暑い時季は涼しい高原地帯や山で暑さをしのぎ、
涼しくなるにつれて里に下りて行き、体も次第に赤く染まっていきます。今、吾妻山では池畔の
イグサやイブキトラノオなどに沢山のアキアカネが羽を休める姿を見ることが出来ます。


ニコンD800 24-120mm f5.6 オート ISO100


2013年7月18日木曜日

未草

   
吾妻山の小さな池で咲いていたひつじ草です。この花を見ると至仏山を映して静まり返った
尾瀬沼を想い出します。オゼコウホネの黄色とひつじ草の白が夏の尾瀬沼を印象深い風景
にしています。睡蓮の名は外国産、園芸品種を含めて同属の総称として使われていて、40
種以上あり、大きく耐寒性睡蓮と熱帯性睡蓮に分けられます。熱帯性睡蓮は水面上に茎を
伸ばして花を咲かせますが、耐寒性睡蓮は水面に浮かぶように咲きます。ひつじ草は日本に
自生する唯一の小型の睡蓮の名称ですが、睡蓮の総称として用いられることもあります。

ニコンD800 80-400mm f5.6 ISO400

2013年7月17日水曜日

吾妻山にて

吾妻山の草原や池にはこの時季、意外に沢山の花が咲いています。ナデシコ、イブキトラノオ、
ヤマアジサイ、カキツバタ等々、池にはヒツジグサ、睡連など。写真はトラノオ別名オカトラノオ
です。ツマグロヒョウモンの群れに交じってモンシロチョウが一羽、高原で観るモンシロチョウは
下界で見掛けるモンシロチョウとはどこか違って、とても美しく感じました。

ニコンD800 80-400mm f5.6 オート ISO400

2013年7月16日火曜日

立葵

本来なら梅雨明けと共に萎んでしまう立ち葵なのですが、今日雨上がりの澄んだ青空の下で
名残の立葵に出合いました。とても青空が似合う花です。暑さを忘れていました。


ニコンD800 24-120mm f11 オート ISO100

2013年7月15日月曜日

溢流

大量の雨が降った後の渓流を歩くのは怖いし、濁流になってしまう事が多いので普通は入り
ませんが、この渓流は殆どが岩なので水が濁りません。溢れるばかりの大量の水が流れる
イメージを撮りたい時はあえて雨の日を選びます。

コンタックスN1 24-85mm f11 オート フジクロームベルビア

2013年7月14日日曜日

九階草とシシウド

例年7月20日頃から、大山のユートピア避難小屋周辺の南側斜面には、大規模なお花畑が
出現します。主役は九階草(九蓋草)です。この花は多分この辺りが南限だと思います。品の
良い紫色のこの花が見たくて、毎年のように登ります。


コンタックスN1 24-85mm f11 オート フジクロームベルビア

2013年7月13日土曜日

地塘の花

大雪山系の地塘で出合った花です。茎の形状からイグサの一種だと思うのですが、正式な名
称は判りません。茎の頭頂部に白い小さな花が付いて、地塘の水面の一部を覆っていました。
すっと伸びた茎の緑の鮮やかに小さな白い花がアクセントになっていて、大雪の湖沼地帯の夏
の爽やかさを感じさせてくれました。

マミヤ645 80mmマクロ f11 オート フジクロームベルビア

2013年7月12日金曜日

水すだれ

龍頭ヶ滝、別名裏見の滝です。龍頭ヶ滝までは山道を多少歩かなければ
なりませんが、涼むには最適の滝です。滝の裏側に入る事が出来ますの
で涼しい上に、お参りする所もありますので厳かな気分も味わえます。


ニコンD700 24-120mm f8 オート ISO800

2013年7月11日木曜日

暑さが続きます。こんな時はやっぱり滝です。豊かに流れ落ちる水の音と時折風に乗って飛
んで来る水しぶきの中に、身を置いていると時間を忘れてしまいます。

ニコンF6 24-120mm f11 オート フジクロームベルビア

2013年7月10日水曜日

合歓の花

もう終わってしまった合歓の花ですが、残っている花を見付けました。例年になく早く終わって
しまった梅雨。本来なら雨の似合う合歓の花ですが、晴れ上がった青い空に浮かぶ一片の雲
が合歓の花の白とリンクして印象的でした。

ニコンD800 80-400mm f5.6 オート ISO400 

2013年7月9日火曜日

コイワカガミ

大山頂上の弥山から東に延びる尾根は、崩壊が進んで立ち入り禁止になる前には、最高峰の
剣ヶ峰を経る一時間程度の縦走コースとして人気が高く、山仲間の中では地方の山としては別
格の評価を受けていました。この尾根の東の外れにおまけの様なピークが在ります。三鈷峰で
す。三鈷峰に至る尾根道の途中で可憐な小さな花に出合いました。岩の裂け目の厳しい環境
でも懸命に花を咲かせる姿はとても美しい。

コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア

2013年7月8日月曜日

ハクサンイチゲ

夏山シーズンの到来を告げる花で、大群落をよく見掛けます。中央に黄色いしべが在り、すぐ
に見分けがつきます。どこか梅の花を想わせるこの花は、実は名前が不思議なのです。イチゲ
は「一花しかつけない」という意味で、一輪草の仲間によくつけられています。ハクサンイチゲは
この様に数個の花が固まって咲いているのです。判然とはしないのですが、今年も夏山に来れ
たと実感する花です。

コンタックスRTSⅢ 85mm f4 オート フジクロームベルビア

2013年7月7日日曜日

キバナシャクナゲ

キバナシャクナゲの群落です。奥に白く見えるのは雪渓で、雲に隠れて佇む頂が大雪の主峰
旭岳です。大雪の山旅は北アルプスなどの様に、頂を目指して懸命に登ると云う印象ではなく
お花畑を巡りながらのんびり散策を楽しみ、スケールの大きさを味わう山歩きの旅でした。

マミヤ645 45mm f22 オート フジクロームベルビア


2013年7月6日土曜日

エゾコザクラ

大雪山で撮影しました。湿った草地を好む花で雪渓や雪田の融雪地でよく出会います。大群落
を形成している事が多く、大雪のお花畑の代表格です。ハクサンコザクラより花が少し小さい様な
気がします。

マミヤ645 マクロ80mm 開放 オート フジクロームベルビア

2013年7月5日金曜日

ミヤマダイモンジソウ

大山のユートピア小屋付近で咲いていました。本来なら本州中部以北の高山帯の岩隙や斜面の
草地に生える多年草なのですが、大山にも在りました。漢字の「大」に見える事から大文字草と名
付けられた花は広く分布していて、東北アジアの山地帯でも観られますが、この深山大文字草は
大文字草より小型で日本固有種です。バックの朱色の花はハクサンフウロです。

コンタックスRTSⅢ マクロ100mm 開放 オート フジクローベルビア

2013年7月4日木曜日

カナヘビ

蓮のはちすの上で何故か、カナヘビがまったりと日光浴。驚きました。一瞬、誰かのいたずら
かと想いましたが、カナヘビ君の表情は別に困った様子ではないのです。不思議な光景に出
会いました。

ニコンD800 80-400mm f5.6 オート ISO400     

2013年7月3日水曜日

渓流に咲く

山紫陽花が流れの縁にひっそりと咲いていました。雨が静かに降っています。流れる水の音も密
やかで、深い森の静けさが増しているようです。山紫陽花の紫色に気品を感じました。


コンタックスN1 24-85mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年7月2日火曜日

怪物

逆光に光りながら落下する噴水の水を高速シャッターで止めてみました。頭の部分に顔の様な
模様が見えませんか? 水は面白いですね。形がないからどんな形にもなる。


ニコンD700 マイクロ105mm 開放 2000分の1秒 ISO1600

2013年7月1日月曜日

再び、子ガエル

アジサイに子蛙君はとっても良く似合います。表情も安心しきっているような、花に掛けた前
足には緊張感の欠片もない。この脱力感。とても和みます。


ニコンD700 マイクロ105mm2倍テレコン 開放 オート ISO800