2011年11月30日水曜日

いつもの場所で

窓枠にもたれ掛かって遠くを見つめる猫。どうやらこの猫にとってはいつもポーズのようだ。
年寄り猫の様で、私が観ている間(多分10分位)全く動きませんでした。猫の中にどんな
想いが去来しているのだろうか、遠くを見つめる眼が私に語りかけているようでした。



ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームべルビア

2011年11月29日火曜日

散歩

柔らかな陽が注ぐ春の野を、この猫は堂々とゆったりと歩いていました。私を観るその眼は
睨みつけるような、自信が満ち溢れているような、そんな印象でした。
穏やかな春の一日でした。


ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2011年11月28日月曜日

また来てね!

ある漁港を訪ねた時、道行く地元の人に挨拶するのですが一向に答えが
が帰って来ません。私の人相がよっぽど悪いのかと、落ち込んでいる時に
この犬の人懐っこい優しい顔に接して救われました。


ニコンF6 24-120mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2011年11月27日日曜日

夕餉れ時

この犬は飼い犬なのですが幸せな事に、普段は繋がれずに勝手気ままに暮らしていてい
ます。後ろの家の窓には灯りが燈っていて、この犬が孤独ではないことを象徴しています。
この犬の眼は穏やかで満ち足りているように見えます。



コンタックスST 180mmF2.8 f2.8 オート フジクロームベルビア

2011年11月26日土曜日

寄るな!

粗末な犬小屋から顔を出して私を見つめていました。この眼は怖いが半分、好奇心が
半分といったところでしょうか。暖かな陽射しの午後でした。



ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2011年11月25日金曜日

待ってよ

フォーゲルパークのミミズクです。たぶん、ミナミワシミミズクだと思うのですが歩行練習を
しているところです。しばらく、動物の眼に注目して眼が語る何かを表現出来たらと、思って
います。この眼はどうでしょう、私には甘えているように見えます。



ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISO800

2011年11月24日木曜日

鷹の眼が矜持の眼なら、この日本猿の眼はどうであろうか。じっと見つめて来るこの眼は
威厳に満ちて深いまなざしの様に私には想える。



ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームビルビア

2011年11月23日水曜日

孤影

フォーゲルパークで戸外のバードショーに出演している、ハリスホーク(ももあかのすり)です。
普段はケージの中で個飼いされていて、羽が痛むのを嫌うのか飛べないようになっています。
それでも、凛とした立ち姿に鷹の矜持の様なものが感じられて、襟を正す想いでした。



ニコンD700 24-120mm f5.6 オート ISO800

2011年11月22日火曜日

赤い帽子

松江のフォーゲルパークのシロフクロウです。後ろの赤いボケはベゴニアです。
眼がとても澄んでいてファインダーの中で私は引き込まれてしまいそううな印象を持ちました。
シロフクロウは夏の白夜の北極圏が繁殖地で、フクロウにしては珍しく日中に活動するのは
それが理由だそうです。冬には南下してまれに北海道で観測されるそうです。


ニコンF6 80-400mm f5.6 1/15秒 フジクロームベルビア

2011年11月21日月曜日

空へ

とある動物園で撮影したものです。遠くを見つめる目をして彼方を凝視する姿を、この猿は
かなりの時間続けていました。どんな想いがその胸に去来しているのか、この光る眼が何を
語るのか、私はファインダーの中で見つめていました。



ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2011年11月20日日曜日

真雁

真雁の群れに近付き過ぎると警戒して一斉に飛び立ちます。その時の音は地響きのような
迫力のある音で驚きます。なにしろ、全長75センチもある結構大型の鳥なのです。



ニコンF6 80-400mm F5.6 オート フジクロームベルビア

2011年11月19日土曜日

通してね

この地区の人たちが真雁をとても大切にしていることが分かる一場面です。
軽トラックは遠慮するようにゆっくり走っているのです。真雁の方も、しかたが
ない、退いてやるかという感じでした。



ニコンF6 80-400mm F5.6 オート フジクロームベルビア

2011年11月18日金曜日

くつろぐ

この周辺の人たちは真雁に餌付けをしているようで、農道でのんびりしている様子を
よく見かけます。こうやってくつろいでいる姿を見ているとなごみます。




ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISO800

2011年11月17日木曜日

真雁と築地松

簸川平野の築地松(ついじまつ)と真雁です。築地松は守らなければならない出雲平野の
原風景です。本来はに剪定されてすっきりした直線で構成されているのですが、職人の数
少なく手が回らないのが現状です。築地松の剪定を陰手刈り(のうてごり)というそうですが
近年では陰手刈り職人担い手を増やす対策がいろいろ講じられているそうです。
真雁は天然記念物に指定されていて減少が懸念されている種です。


ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISO800

2011年11月16日水曜日

初冠雪

安来市と米子市の県境にある標高281メートルの山、要害山から望む初冠雪の大山です。
すっきり晴れた秋の空を象徴する絹雲が、初雪を戴いた大山の頂上を強調しているようでした。
要害山の名は全国各地にたくさんあります。要害の地にある山という意味で戦国期には山城が
築かれていました。島根県では5か所あります。



コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア

2011年11月15日火曜日

晩秋

古びた旅館の一室でそばを注文して待っている時でした。凝った作りのこれも年代物の
障子窓に、もう飛べないのでしょう、とんぼが羽を拡げたままじっとしていました。
そこへ突然、夕日が射しこんできたのです。墨絵のような世界がいきなり華やかになり
とんぼの羽も赤く染まりました。救われたような気がしました。


コンタックスST 35mmF1.4 f2.8 オート フジクロームベルビア

2011年11月14日月曜日

からすが三羽

鳥取県の弓ヶ浜です。看板に浜防風の文字が見えます、この一帯で栽培しているようです。
私は食べたことはありませんが新芽を酢味噌和えにするとうまいそうです。また、根は漢方薬
として用いられ、解熱、鎮痛、去痰などの効能があるそうです。確か、どこかの県ではレッドデ
ータブックに記載されているそうです。
そんな諸々の事に我関せずと、三羽のカラスが揃ってそっぽを向いている姿が印象的でした。



ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2011年11月13日日曜日

変化(へんげ)

噴水のなだれ落ちる水を、キラキラ輝く照り返しをバックに高速シャッターで止めたものです。
どういう形に映るか全く予測のつかない、言い換えれば偶然に頼った写真です。
でも、これが楽しい。どんな風に映るかワクワクします。計算通りに写った写真は逆でそこには
感動がありません。計算の中に偶然が入り込んだときに良い写真は生まれるのだと思います。
ISO感度の高いデジタルだからこそ撮れる写真です。


ニコンD700  マイクロ105mm2倍テレコン 開放 オート ISO1600

2011年11月12日土曜日

佐陀神能

佐陀神能の一場面です。昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定された神事舞で、
能形式の神事舞として近代初期の形態を格調高く保っており。この神事舞が他の出雲地方の
里神楽に大きな影響を与えて、出雲地方の神楽の源流になったと云われています。
荘厳にして幽玄そんな印象でした。


ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISO6400

2011年11月11日金曜日

篝火

薪能を鑑賞していたときに傍らで咲いていたコスモスです。篝火をバックにしたコスモスの
シルエットが能の幽玄の世界を体現しているようでした。



ニコンD700 80-400 f5.6 オート ISO3200


2011年11月10日木曜日

青空に

主役の大きさについての続きです。11月5日に登場した赤い帽子の園児達です。
前回の「秋晴れ」は園児そのものの写真で、今回の「青空に」は園児のいる風景になっています。
主役の大小が鑑賞者の心に浮かんだ思いの幅を変えることになります。


ニコンD7000 10-24mm f11 オート ISO800

2011年11月9日水曜日

枡水高原

秋の盛りの枡水高原です。右側に白く小さく見えるのは草の掃除をしながら日がな一日
のんびり過ごしているヤギさんです。観ている私はとてものどかな気分です。
この場合、主役はヤギですが同時に、この長閑な雰囲気こそが重要な要素なのです。
ヤギが大きくて目立ってしまえば、長閑な雰囲気はなくなってしまいます。
目立つ主役は小さいほうがいいのです。


ニコンD700 24-120mm f11 オート ISO800

2011年11月8日火曜日

朱の向こうに

私が写真撮影する際、最も、注意しているのは説明し過ぎてはいないかという事です。
説明が過ぎると鑑賞者は簡単に納得してしまい、写真の表面をなぞるだけで鑑賞者の心が
写真の中に入っていくことが出来ません。観る者の心に様々な想念が浮かんで来る事が
良い写真の条件ではないでしょうか。
この写真は花びらでレンズを遮る様にして撮影したもので、極端な前ボケを利用しました。


コンタックスST 180mmF2.8 2倍テレコンバーター 開放 オート フジクロームベルビア

2011年11月7日月曜日

みつばち

ミツバチの飛翔の瞬間をとらえたものです。と言っても、ほとんど偶然の産物ですが。
これはストロボを使用しています。私は通常、立体感がなくなるので撮影でストロボを使う
事はありませんが、ある写真家に野外で簡単にストロボを斜光線にする方法を教えて頂ま
した。延長コードを使用して左手で斜め上方からかざしながら右手でシャッターを切ります。
その際、ピントは固定して体の移動でピント合わせをします。シャッタースピードはストロボ
の閃光時間(2万分の1秒程度)になりますのでブレはありません。

コンタックスRX マイクロ100mmF2.8 開放 オート フジクロームベルビア

      

2011年11月6日日曜日

おしべ

時々、私はマクロレンズの最大倍率で小さな花を覗いてみます。すると、想像もしていなかった
ような面白い光景に出合うことがあります。この時は、かわいいおしべが目の前に現れました。
ピンクとグリーンの中にやわらかく膨らんだクリーム色のおしべがとても魅力的でした。


ニコンD700 マイクロ105mmF2.8 2倍テレコンバーター 開放 オート  ISO800

2011年11月5日土曜日

秋晴れ

気持ちよく晴れた大山、枡水高原です。子供達の赤い帽子が大山の黄葉と秋空の
澄んだ青に映えて印象的でした。


ニコンD700 24-120mm f11 オート ISO800

2011年11月4日金曜日

湖愁

出雲市の西にある神西湖です。この湖は汽水湖でシジミの収穫量は全国の湖沼中6位だそうです。
出雲国風土記に神門水湖(かむどのみずうみ)の記述があり、オオクニヌシの妃でスサノウの御子
である須世理姫の命(すせりひめのみこと)生誕の地で古代出雲文化発祥の地と云われています。
夕暮れ迫る湖上で川鵜が一羽だけで羽を広げていました。

コンタックスST 180mmF2.8 f4 オート フジクロームベルビア


2011年11月3日木曜日

朝陽に浮かぶ

琵琶湖の朝です。竹生島から昇る朝日が湖に映えて、湖面に遊ぶカモメの姿を優しく
浮かび上がらせました。陽炎のように幻想的な竹生島と元気に泳ぎ回るカモメとの
対比が静けさを強調しているようなそんな夜明けでした。


コンタックスN1 180mmF2.8  f5.6 オート フジクロームベルビア


2011年11月2日水曜日

小春日和

とても穏やかでやさしい日射しの午後、松江市のど真ん中を北と南に分けて、中海と宍道湖を
東西に結ぶ大橋川のほとりです。沖どまりのシジミ船とカモメにカメラを向けた処に、一羽の
トンビが飛び込んで来て、次の瞬間、水面に波紋を残して飛び去って行きました。水面に映じた
トンビの影と日射しに光る波紋が今でも眼に焼き付いています。

コンタックスN1 24-85mm  f11 オート フジクロームベルビア 

2011年11月1日火曜日

湖沼の夕暮れ

宍道湖、中海に鴨達がやって来る季節になりました。キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモ
オナガガモ、ヒドリガモ等々、一番多いのは白黒のキンクロハジロで、最近よく見るように
なったのはオオバンです。奥の大群はキンクロハジロです。この鴨は怠け者が多いのか、
夏でも渡りをせずに留鳥になっているのもずいぶんいます。もっとも、繁殖をしないのは
留鳥とは言わないそうですが。

コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア