2013年1月31日木曜日

休息

青空を写した冬水田んぼで白鳥たちが思い思いに休息しています。足の立つ深さが白鳥たちにと
って丁度良い深さで、疲れず、外敵からも身を守れる、えさ場は近い。良い事尽くめの宿泊場所と
なっています。近年冬水田んぼにするところが増えています。農家にとっても糞が肥料になる、足
でかき回すから土壌のためにも良い、色々利点がある様です。人間を敵とは思っていないから、近
付いても白鳥たちは実にのんびりとしたものです。

ニコンD800 24-120mm f11 オート ISO400

2013年1月30日水曜日

仁王様

山門の格子の中から仁王様が目を光らせて睨みつけておられました。口を開けておられたので
阿形像です。怒りを表に顕しての仏教守護で正式には金剛力士阿形(あぎょう)像と云います。山
門に向かって右側が阿形像、左側が怒りを内に秘めて口を閉じている吽形(うんぎょう)像です。親
しみをこめて人々はこの像を仁王様と呼んでいます。光る眼が心に残りました。

ニコンD800 24-120mm f4 オート ISO400

2013年1月29日火曜日

それでも生きている

今日訪れた神社の境内で生きていました。樹芯が腐って大きな空洞が出来て
います。まるで二本の樹がくっついた様に見えますが、一本の大きな椎の木な
のです。本殿よりはるかに年をとった神木なのです。どっこい生きているのです。

ニコンD800 24-120mm f11 オート ISO400


2013年1月28日月曜日

じろっ!

怖い目をして睨んでいるのはフォーゲルパークのヨウムです。大型のインコなのですが、知能
が高く言葉を理解して、人間とコミュニケーションが取れると云われているそうです。平均寿命
は50年前後あり、白色オウムと比べると雄叫びも少なく物静かでペットとしても人気が高いそ
うです。面白いのは生涯に「反抗期」を持ち、第一反抗期は幼鳥換羽の済んだ後、一歳半から
二歳あたりで2回目は個体差があるそうで、自己主張が激しく攻撃的になる様です。そこらあた
りがとても人間に似ていて、親しみがわきます。

ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年1月27日日曜日

雪解けの形

屋根に積もった雪が階段状に溶けて面白い形になっています。左手前の木のシルエットは
柿の大木の様です。茅葺の屋根ならこうはならなかったのでしょうが、トタンの屋根だからこ
の形なのでしょう。トタン屋根の名前は「カワラボー」だったような気がします。茅葺の維持が
困難になっての結果ですがこれはこれで面白い。

ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年1月26日土曜日

斜面を転がり落ちた雪玉が横倒しになって、面白い位置で止まっていました。
形がおちょぼ口に見えて、思わず笑ってしまいました。時折、自然が巧まず見
せてくれるユーモアを見逃さないようにしたいものです。


ニコンF6 80-400mm f8 オート フジクロームベルビア


2013年1月25日金曜日

鈍色の空

空は今にも雪が降り出しそうな鈍色(にびいろ)の雲に覆われていました。そこへ突然、雲間か
らの光が射して白銀の山が浮かび上がりました。さっきまで鈍色に覆われて冬の暗さに馴染ん
で弛緩していた想いが、突然の白銀の輝きで一気に高揚しました。

ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年1月24日木曜日

雪化粧

普段なら決して目にとめる事のない物でも、雪はその物の形を際立たせて風景を一変させて
しまいます。小さな葉の一枚一枚に雪を纏って、渓流に張り出した常緑樹は見事に冬を演出
してくれました。雪舞う静かな鬼の舌振です。

ニコンD800 24-120mm f11 オート ISO400

2013年1月23日水曜日

蒜山高原にて

巨大なつららです、長さは優に3メートルを超えていました。バックの山は蒜山、高原のつらら
はスケールが違います。巨大さゆえか氷が白濁していて美しくないのは残念ですが、巨大さ
も魅力の一つではあります。


ニコンD700 24-120mm f11 オート ISO800

2013年1月22日火曜日

氷柱

山沿いの道を車で走っていると思わぬ風景に出合う事があります。単調な雪景色の続く道を
走るだけで収穫もなく諦めかけていた時、突然、対岸に氷柱のすだれが現れました。一本一
本が冷たく透き通っていて、冬の美の極致がここに在るとしばし見惚れていました。惜しいの
はこれ以上近付く事が出来ない事でした。


ニコンF6 80-400mm f8 オート フジクロームベルビア

2013年1月21日月曜日

雪の形

積雪期の渓流沿いを歩くと水の上で色々な形と出合います。この時季の散策の楽しみの一つ
です。これは何に見えるのかな?「頭の大きな蛇がとぐろを巻いている」ちょっと無理があるかな。
そんな想像をしながら歩いていると寒さを忘れてしまいます。

ニコンF6 24-120mm f5.6 オート フジクロームベルビア


2013年1月20日日曜日

渓流に

近くに小さな滝があり、水面が泡立ちしぶきも勢い良く上がっていて、渓流を跨いだ倒木には大
きなつららが出来ていました。時折、激しい雪の降る厳寒の渓流です。今日は「大寒」冬の最後
の節気、いわば冬の一番奥です。平安、室町時代の人は冷たく透き通るつららを美の極致とみて
いた様で、多くの歌が残っています。

ニコンD700 80-400mm f8 オート ISO1600

2013年1月19日土曜日

杉林に

激しく雪が降り始めました。冬でも緑を保つ杉の葉に雪が纏わり付いて、白く変わっていきます。
真っすぐ立つ幹達は、高く高く伸び上がろうとする杉の本能を露わにして、美しいシルエットを見せ
ています。葉の形が緑色のはたきの様に見えて、降る雪を懸命に払っているかのようでした。


ニコンD700 24-120mm f8 オート ISO800

2013年1月18日金曜日

孤木

蒜山高原に断雲を通して陽射しが走り、降り積もった雪の上に顔を出した孤木を浮かび上がら
せます。唐突に射した陽射しのお陰で沈んでいた孤木の風景が、一変しました。冷たい筈の雪
が淡く輝いて、大地を優しく覆う布団の様に想えてしまいます。

ニコンD700 80-400mm f8 オート ISO800



2013年1月17日木曜日

南天

今年は久しぶりに鳥が南天の実を食べに来てくれました。ここ数年、南天の実はそのまま
残っていて、野鳥の数が減ってしまったのかと心配していました。以前は当たり前だった風
景が戻ってきてホッとしています。今日は雪、静かな午後です。


ニコンD800 80-400mm f5.6 オート ISO1600


2013年1月16日水曜日

昨日、鬼の舌振を訪れました。今年は寒さは続いていますが雪があまり降りません。奥出雲で
もそれは同じで雪は期待外れでしたが、その代わり怪物君が待っていてくれました。自然の造
形にはいつも驚かされます。途方もない時間を掛けて水の流れが造り出した怪物君です。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2013年1月15日火曜日

断雲の間から

冬によく見られる光景です。断雲の間から陽が射して、空から光のカーテンが下りて来た様な
簸川平野です。群れ飛ぶのは真雁、家屋の屋根が陽射しを受けて光り、築地松を浮かび上が
らせています。神々がいつも身近に居るようなそんな風景です。


ニコンD700 80-400mm f8 オート ISO800

2013年1月14日月曜日

タゲリ

久し振りにタゲリ(田鳧、田計里)に出合いました。鳴き声はミューミューと猫の鳴き声に似て、
飛ぶ姿はカモメに似ています。背面は光沢のある暗緑色で美しく、頭部の黒い冠羽が特徴で
す。動物食で昆虫、節足動物、ミミズなどを食べます。警戒心が強く、開けた場所を好み日本
では小規模な群れで生活しますが、繁殖地(ユーラシア大陸)ではペア毎に縄張りを作ります。
若干ですが日本でも繁殖の例はありますが、冬鳥です。

ニコンD800 80-400mm f11 オート ISO400


2013年1月13日日曜日

アトリに出合った時、実は雀の群れも一緒に行動していました。画面中央に雀の群れ、上二本
の電線にはアトリがいます。前々回、大山で出合った群れもスズメとアトリは一緒に行動してい
ました。どうも彼らは一緒に行動することが多いようです。私たちに最も身近な鳥である雀は最近
あまり見掛けなくなっていましたが、ここ2,3年は大きな群れに出合う機会が増えました。


ニコンD800 80-400mm f11 オート ISO400

2013年1月12日土曜日

幼鳥

冬水田んぼに憩う白鳥の姿は観ているだけでもうれしくなります。遠くシベリア、オホーツク
海沿岸で繁殖してはるばるここまで飛んで来た。その力だけでも我々人間の及ぶところでは
ありません。立っているのは幼鳥、大きさは親と変わりません。彼らこそ初めての渡りに耐え
て毅然としてここにある。みなもに映る山蔭が象徴している様な気がしました。

ニコンD800 80-400mm f11 オート ISO400

2013年1月11日金曜日

群れ

今年も出会う事が出来ました。アトリの群れです。前回も前々回も雪の激しく降る中での出会い
でしたが、今回はふわりふわりと飛び回る大きな群れとの出会いでした。最初は判りませんでし
たが、電線に止まった姿で初めて確認できました。出合いはいつも唐突ですが、いずれの場合も
その時の場所、気象条件などが鮮明に蘇ります。私にとって季節の指標になっているようです。

ニコンD800 80-400mm f11 オート ISO400


2013年1月10日木曜日

大屋根

日御碕神社本殿の大屋根を切り取ってみました。この日は曇天でしたが、それでも飛檐垂木
(ひえんだるき)と飛檐隅木(ひえんすみき)の木口の飾りと、それに吊り下げられた銅鐸の様な
飾りが金色に輝き、下地の朱色が加わってとても華やかです。出雲大社は陰の雰囲気が漂い
日御碕神社は陽の雰囲気が顕著です。

ニコンD700 24-120mm f11 オート ISO800

2013年1月9日水曜日

八雲の滝の番犬

出雲大社の境内と神楽殿の間に鷺浦に通じる車道があります。この道を少し歩くと右手に八雲
の滝への道標があります。あまり整備されていない道の先に朽ちかけた鳥居があり、そこから
山道を少し登った所に立派な石の鳥居を結界として落差12mくらいの小さな滝があります。出雲
大社の後背の山を八雲山と云いますので、八雲の滝と名付けられているのでしょう。荘厳な雰囲
氣が満ちています。一対の狛犬はこの場所を守っているようでした。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO1600

2013年1月8日火曜日

天神社と亀の尾の滝

北島國造家には江戸時代に造られた庭園が在り、大きな心字池がその中心となっています。
池の中には小島があり天神社(少名毘古那神)が鎮座しています。池に落ちる滝は亀の尾の滝
と云い、背後の山が亀山である事からその名になっているようです。小さな滝の音だけが聞こえ
ていて深山幽谷の雰囲気が別世界の様に漂っています。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO1600

2013年1月7日月曜日

これが私の眼を惹いた赤い涎掛けの狐です。風が吹いて涎掛けが翻った瞬間です。
稲荷は神道なのですが、稲荷社の多くは仏教の神である荼枳尼天(ダキニテン)と
習合して祭神となっています。この荼枳尼天の乗り物が白狐である事から稲荷社に
には狐と云う事になったようです。

ニコンF6 24-120mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年1月6日日曜日

北島の三社

門に続く参道の奥に三社が祭ってあります。向かって左から稲荷社、天穂日命社、荒神社、
出雲大社の右隣北島國造館(出雲教)の中に在ります。稲荷は稲で農業神、天穂日命はア
マテラスの第二子で出雲國造家の家祖、荒神は荒ぶる神で云わば崇り神です。ここで眼を
惹くのは赤い涎掛けをした狐です。なかなかの存在感です。出雲大社の喧騒に比して落ち着
いた静かな雰囲気を漂わせています。

ニコンD800 24-120mm f16 オート ISO1600

2013年1月5日土曜日

不思議な模様

凍りついていたダム湖の湖面が解け始めて不思議な模様が現れました。真ん中を斜めに亀裂
が生じています。よく見ると鳥の足跡が盛り上がる様に付いています。何より眼を惹くのは大小
取り混ぜたクレーターのような穴です。氷の惑星ならこんな風景もあるのかも。


ニコンD700 24-120mm f8 オート ISO800

2013年1月4日金曜日

白鳥の憩う里

能義平野がすっかり雪化粧です。白鳥の白に雪の白、豆がらがなければ見分けがつきに
くいでしょう。遠くに山並みが拡がって人のぬくもりを伝える家々がある、白鳥のいる里の風
景には雪が似合います。

ニコンD700 24-120mm f11 オート ISO800

2013年1月3日木曜日

椿

午後から雪が降り出して庭の木々が薄っすらと雪化粧を始めました。今日は朝の気温も低く
水たまりには薄氷が出来ていました。見慣れた椿の花の赤が降る雪をまとって、鮮やかにそ
の存在を主張しています。


ニコンD800 マイクロニッコール105mm2倍テレコン 開放 オート ISO3200


2013年1月2日水曜日

間ノ岳

南アルプス北岳の頂上から望む間ノ岳です。間ノ岳まで続く稜線の高さは3000mを超えて
いて、3000mの遊歩道として山好き人間たちにとっては一度は歩いてみたい所です。近い
様に見えてこの稜線歩きは一時間以上かかります。

コンタックスST 180mm f2.8 オート フジクロームベルビア

2013年1月1日火曜日

須我神社奥の宮

須我神社奥の宮です。見上げるほどの巨石です、実際に前に立つと圧倒するような力を感じて
しまいます。まさに神体としての磐座(いわくら)です。尾根にこの巨石だけが独立して鎮座して
いるのですから、古代の人の信仰の対象になったのは当然でしょう。この巨石の在る尾根は八
雲山に直接つながっていて、尾根伝いに「和歌発祥の山」八雲山の頂上に立つ事が出来ます。

ニコンD700 24-120mm f5.6 オート ISO800